腰が痛いときは温めるべき?冷やすべき?【札幌市西区|柔道整復師が原因別に解説】

こんにちは!

札幌市西区の琴似じんぼ整体院、院長の神保です!
「腰が痛いとき、温めればいいの?冷やせばいいの?」
これは、当院に来院される方から聞かれることが多い質問です。
この答えは状況によって変わるため、「どちらも正解で、どちらも不正解」になります。
腰痛の「状態」によって正しい対応が変わってくるため、間違った方法を続けると症状が長引いたり、悪化したりする場合もあります。
この記事では、国家資格を持つ柔道整復師として、整形外科・接骨院・慢性腰痛専門院での臨床経験をもとに、原因別の判断基準をわかりやすくお伝えします。
腰痛の原因ついてまとめた記事はこちらをご覧ください
腰痛の原因は、腰じゃない? 慢性化する人に共通する“本当の問題”とは
まず「急性痛」と「慢性痛」を区別することが大切


腰痛を大きく分けると、急性腰痛と慢性腰痛の2種類があります。
日本整形外科学会と日本腰痛学会が監修する『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』では、以下のように定義されています。
急性腰痛:発症から4週間未満
亜急性腰痛:4週間以上3か月未満
慢性腰痛:3か月以上継続するもの
この区分は非常に重要です。なぜなら、急性痛と慢性痛では、身体で起きていることがまったく異なるからです。温める・冷やすの判断も、ここを基準に考えることが大切です。
ぎっくり腰・打撲・急激な痛みには冷却を


ぎっくり腰(急性腰痛症)になった直後や、転倒・打撲などで痛みが出た場合は、患部に炎症が起きています。炎症とは、組織の損傷に対する身体の防御反応であり、以下のような症状が現れます。
・ズキズキ・ドクドクと拍動するような痛み
・触ると熱い・赤み・腫れがある
・じっとしていても痛い
このような状態のとき、温めると血流が増加し、腫れや痛みが増す可能性があります。
アイシング(冷却)は、炎症部位の血管を収縮させ、腫れを抑制し、神経の興奮を鎮める効果があります。急性期(受傷後24〜72時間程度)は、安静・固定とあわせてアイシングが推奨されています。
冷やし方の目安
- 氷や保冷剤をタオルで包んで患部にあてる
- 1回10〜20分、1〜2時間おきに繰り返す
- 凍傷を防ぐため、直接皮膚にあてない
ただし、ぎっくり腰の中には「冷やさなくてよい」ケースもあり、受傷後は必要に応じて医療機関への受診をご検討ください。
慢性の痛みは「温める」
「重だるい」「夕方に悪化する」「お風呂で楽になる」は温める合図


3か月以上続く慢性腰痛の多くは、炎症ではなく血流の滞り(鬱血)が原因です。血流が低下すると組織が酸欠になり、ブラジキニンという痛み物質が放出されます。これが「重だるい・鈍い」という慢性痛特有の感覚を生みます。
温めることで血流が改善し、蓄積した痛み物質が流れることで症状が和らぎます。
参考:日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』では、温熱療法が腰痛の疼痛・機能制限を短期的に軽減するという中等度のエビデンスが示されています。
慢性腰痛を冷やすのは逆効果になる可能性があります。血管がさらに収縮し、痛み物質の蓄積を促してしまうためです。
温め方の目安:
- 入浴(湯船に浸かる)を習慣にする
- カイロや温熱パッドを腰に当てる
- ホットタオルやレンジで温めた小豆袋も有効
慢性腰痛が長引く「深部の原因」とは?
腰を温めるだけでは改善しない場合、以下が関係していることがあります。
自律神経の乱れ


ストレス・緊張で交感神経が優位になると血管が収縮し、鬱血が深まります。温熱・リラックスは副交感神経を優位にし、血流の再開を助けます。
呼吸の浅さ


横隔膜は呼吸だけでなく、静脈・リンパを流すポンプ機能も担っています。猫背やストレスで呼吸が浅くなると、下半身の循環が停滞しやすくなります。
内臓疲労(※当院の臨床的観察)


過労や食生活の乱れで内臓が疲弊すると、全身の循環に影響し、腰のだるさとして現れることがあります。
慢性腰痛についてまとめた記事はこちら
慢性腰痛が治らない人の共通点とは?何年も続く腰痛が改善しにくい本当の理由【札幌市西区・慢性腰痛専門整体が解説】



整体師目線の分析では、体全体の問題が影響してきます。
判断チェックリスト
温める(慢性タイプ)に当てはまる場合
・重だるい・鈍い・張るような痛み
・夕方〜夜に悪化する
・お風呂・カイロで楽になる
・熱感・腫れがない
・3か月以上続いている
冷やす(急性タイプ)に当てはまる場合
・ぎっくり腰・打撲など発症のきっかけがある
・ズキズキ・拍動するような強い痛み
・触ると熱い・腫れている
・発症後72時間以内
下肢のしびれ・激しい痛みがある場合は、まず整形外科の受診をお勧めします。
まとめ:セルフケアの限界と、整体が必要なとき
温める・冷やすの判断は、腰痛セルフケアの基本です。しかし、それだけで慢性腰痛が根本的に改善するわけではありません。
慢性腰痛の背景には、次のような複合的な要因が絡み合っていることが多くあります。
- 筋肉・ファシアの硬化・癒着
- 骨盤・脊椎のアライメント(位置関係)の乱れ
- 内臓疲労・横隔膜の機能低下
- 自律神経の乱れ・睡眠の質の低下
- 長期にわたる姿勢・動作習慣の問題
こうした根本的な原因にアプローチしなければ、セルフケアを続けても「楽になったり、またぶり返す」繰り返しになりがちです。
主な参考文献・資料
- 日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』南江堂,2019年
- French SD, et al. Superficial heat or cold for low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2006.
- StatPearls (NCBI Bookshelf): Physiology, Bradykinin. Updated 2023.
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・整形外科・接骨院・慢性腰痛専門院での臨床経験
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