呼吸が浅い人に多い肩こりの原因とは?横隔膜と首の意外な関係【札幌市西区琴似/柔道整復師が解説】

こんにちは!

じんぼ

札幌市西区の琴似じんぼ整体院、院長の神保です。

こんなお悩みはありませんか?

・マッサージを受けても肩こりがすぐに戻ってしまう
・気づくと呼吸が浅くなっている、深呼吸がしにくい
・デスクワーク中、無意識に肩が上がっている
・首から肩にかけてガチガチに固まっている感じがする

肩こりでお悩みの方の中には、「なんだか呼吸が浅い気がする」「深呼吸しようとしても胸が広がらない」という方がとても多いです。

実は、この「呼吸の浅さ」と「肩こり」には深い関係があります。単に姿勢が悪いから呼吸が浅くなる、というだけではありません。呼吸を司る「横隔膜」の働きが低下することで、首や肩の筋肉に余計な負担がかかり、慢性的な肩こりを引き起こしているケースが非常に多いのです。

今回は、呼吸と肩こりの意外なつながりについて、柔道整復師の視点から詳しくお伝えしていきます。

この記事でわかること
・呼吸が浅いと肩こりになりやすい理由
・横隔膜と首・肩の筋肉の関係
・なぜマッサージしても肩こりが戻るのか
・呼吸と肩こりの根本的な改善に必要な視点

呼吸が浅いと肩こりになる仕組み

私たちが呼吸をするとき、主役となるのは「横隔膜」という筋肉です。横隔膜は胸とお腹の間にあるドーム状の筋肉で、息を吸うときに下がり、吐くときに上がることで肺に空気を出し入れしています。

ところが、この横隔膜がうまく働かなくなると、身体は別の筋肉を使って呼吸しようとします。その代わりに使われるのが、首の前側から鎖骨にかけてついている「胸鎖乳突筋」や「斜角筋」といった筋肉です。

【補足】胸鎖乳突筋・斜角筋とは
本来は首を動かしたり、姿勢を保つための筋肉です。呼吸の「補助筋」として働くこともありますが、メインで使い続けるようにはできていません。

横隔膜の機能が低下すると、これらの補助筋が毎回の呼吸で過剰に使われることになります。1日に約2万回と言われる呼吸のたびに首・肩の筋肉が働くわけですから、当然ながらガチガチに固まってきます。

横隔膜がうまく働かない → 首・肩の筋肉が呼吸を補う → 1日2万回の負担で肩こりに

つまり、肩や首をいくら揉んでも、横隔膜の働きが改善しなければ、また同じ負担がかかり続けて肩こりが戻ってしまうのです。

横隔膜が固くなる原因は「内臓疲労」にあることも

では、なぜ横隔膜の働きが低下してしまうのでしょうか。姿勢の悪さやストレスも一因ですが、見落とされがちなのが「内臓の疲労」です。

横隔膜は単なる呼吸筋ではありません。腰椎(腰の骨)、肋骨、そして内臓とつながり、胸腔・腹腔・骨盤腔という3つの空間の圧力を調整する重要な役割を担っています。

たとえば、食べ過ぎや飲み過ぎで消化器に負担がかかると、内臓を包むファシア(筋膜などの結合組織)が固くなります。内臓と横隔膜はつながっているため、内臓側が固くなれば横隔膜の動きも制限されてしまいます。

じんぼ

「首こり・肩こりの原因が首や肩にない」というケースは非常に多いです。特に内臓(肝臓や心臓周り、消化器系)の緊張から来ていることがよくあります。

消化器の負担は迷走神経を介して首の緊張にもつながります。食べ過ぎた翌日に首が回りにくい、肩が重いと感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。これは偶然ではなく、身体の中でつながっているからこそ起きる現象です。

肩や首だけを揉んでも、内臓の疲労が残っていると同じループで肩こりが戻ってしまいます

「前面が縮むと後面が固まる」身体の法則

呼吸が浅い人に共通する姿勢の特徴があります。それは「身体の前面が縮んでいる」ということです。

猫背やスマホ首の姿勢が続くと、胸やお腹の前面が縮んだ状態で固まります。すると、身体はバランスを取るために背中側の筋肉を緊張させます。これを「遠心性収縮」と呼びます。

【遠心性収縮とは】
筋肉が伸ばされながら力を発揮している状態のこと。背中や腰の筋肉が引き伸ばされながら身体を支えているため、非常に疲労しやすくなります。

つまり、前面(内臓側)が縮む → 後面(背中・首・腰)が遠心性収縮で固まる、という法則が働いているのです。

肩こりや背中の張りを感じて、背中側ばかりをほぐしても楽にならない場合は、この「前面の縮み」が原因かもしれません。腰痛の本当の原因でもお伝えしていますが、痛みや固さのある場所と、本当の原因がある場所は違うことが多いのです。

なぜマッサージしても肩こりが戻るのか

「マッサージを受けた直後は楽になるけど、翌日にはまた固くなっている」

こうした経験をお持ちの方は多いと思います。これは、肩こりの「結果」だけをほぐしていて、「原因」が残っているから起きる現象です。

筋肉が固くなるのは、多くの場合「神経・膜システムからの防御命令」の結果です。身体が「ここを固くして守らなければ」と判断しているから、筋肉は固くなっています。その命令の元を断たない限り、ほぐしてもまた同じ状態に戻ってしまいます。

肩こりの「戻り」が早い場合、横隔膜・内臓・神経系のどこかに原因が残っている可能性があります

当院では、肩こりの方に対しても首や肩だけでなく、横隔膜の動き、内臓の緊張、全身のファシア(筋膜)のつながりを評価します。慢性的な痛みが治らない理由でも解説していますが、「どこが悪いのか」を見つけてそこから断つことが大切です。

呼吸と肩こりを根本から見直すために

呼吸と肩こりを根本から見直すために

呼吸が浅い人の肩こりを改善するには、いくつかの視点が必要です。

まず、横隔膜がしっかり動ける状態を取り戻すこと。そのためには、横隔膜とつながる腰椎や肋骨、内臓周りのファシアの柔軟性が必要です。

次に、内臓への負担を減らすこと。食べ過ぎ、飲み過ぎ、炭水化物の摂りすぎは消化器の疲労を招き、迷走神経を介して首の緊張につながります。日常の食生活を見直すことも、肩こり改善の大切な要素です。

じんぼ

施術で身体を整えても、日常の負担が大きいと「戻り」が早くなります。食事や水分摂取など、できる範囲で意識していただけると効果が持続しやすくなります。

そして、前面の縮みを解放すること。胸郭やお腹の前面が縮んでいると、どれだけ背中をほぐしても効果は一時的です。前面と後面のバランスを整えることで、身体全体の緊張パターンが変わっていきます。

深呼吸のトレーニングだけでは改善しにくい場合、横隔膜や内臓周りの組織がすでに固まっている可能性があります。まずは専門家に全身のバランスを評価してもらうことをおすすめします。


参考文献

Bordoni B, Zanier E. Anatomic connections of the diaphragm: influence of respiration on the body system. J Multidiscip Healthc. 2013;6:281-291.

Kocjan J, Adamek M, Gzik-Zroska B, et al. Network of breathing. Multifunctional role of the diaphragm: a review. Adv Respir Med. 2017;85(4):224-232.

Kapreli E, Vourazanis E, Strimpakos N. Neck pain causes respiratory dysfunction. Med Hypotheses. 2008;70(5):1009-1013.


札幌市西区で肩こりにお悩みの方へ

当院では

  • 柔道整復師の国家資格
  • 整形外科・接骨院・慢性腰痛専門院での臨床経験
  • 首や肩だけでなく、全身のバランスと働きを評価する視点

をもとに

「なぜこの肩こりが続いているのか」
「どこを整えると楽になりやすいのか」

を分かりやすくご説明しながら施術を行っています。

「どこへ行っても良くならなかった」
「原因が分からず不安だった」

そんな方こそ、一度”肩だけを見ない視点”で身体をチェックしてみてください。
札幌市西区で、肩こりにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

じんぼ

初回限定キャンペーンも行っているので、肩こりでお悩みの方はぜひご連絡ください。